ふつうに生きるために

メンヘラのメンヘラによるメンヘラのためのライフハック

北海道無計画旅9日目

最近ネトストのKにブログを監視されています

更新する度にチェックしては、コメントを残すでもなく、会うたびにニヤニヤしながら「で?今年の夏は何すんの?」とか訊いてくるし、たちが悪い

 

2018/09/11

 

さて、北は攻めたし、そろそろ最東端を攻めよう

ということで、今日はまず知床に向かいます

昨日とは打って変わっていいお天気です

 

今晩は焼き肉だ!ということで朝から肉の買い出しをしました

クーラーボックスにポイー

 

そして、旧国鉄根北線の未成区間にかかる越川橋梁を見に行きました
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この越川橋梁は、大赤字路線であった根北線延伸のために、多くの犠牲者を出しつつ、鉄筋を使わずコンクリートだけで作られた橋梁ですが、結局未成のまま根北線自体が廃線となってしまったため、レールが敷かれることもなくその生涯を終えました

そして国道を通すために一部切り取られたものの、重要文化財として残されているそうです

鉄道遺構のなかでも橋梁というのは特に魅力的に感じるのですが、こういうストーリーはなんだか物悲しい気持ちにさせられます

 

次に訪れたのはウトロ

北海道の地名のなかでも漢字をあてられることが非常に少ない地名ですね

道路の青看板でも、ほとんどがカタカナ表記、一度だけ宇登呂表記を見ました

そして、知床峠を登ります
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北海道の峠と名前のつくところは、本州の峠と違って、勾配も曲率も緩やかなところが多いのですが、ここ知床峠は僕の感覚からしても峠でした

登りきった展望台の寒いこと
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9月の快晴の日だというのに、重ね着をしても震えるほどでした

そしてこんなものが
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海の向こうに国後島が見える!

こんなにも近いとは..

つい、なんとかして渡れたりしないものかと考えてしまいます

そこらへんに船打ち捨てられてるし拾って直したら行けるんじゃ?とか話しながら調べると、意外とそういうことをしようとした人はいるんですね..

生身で泳いで渡ろうとして速攻で捕まった人の話はおもしろかったです

気持ちはわかるけど

 

ともあれ、とりあえず峠を越えて道の駅 知床・らうすで食事にしました

いろいろ海鮮系があってどれも魅力だったのですが、お財布とも相談して、黒ハモ丼に
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ご馳走さまでした

 

次に、羅臼岳の東側、r87を行けるところまで行ってみることに

車通りはほとんどありません
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車でこれ以上進むのは難しそうなので、降りて少し歩いてみます
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砂利道で足場も悪いのですが、ここまで来れました
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人の気配はほとんどなく、使われているのか定かでない船がたくさん置いてありました

海の向こうには北方領土が見えます

 

半島の先端まで行く人もいるそうなのですが、かなり厳しい道らしく、素人が行くのは危険な上、時間もかかるので朝早くに出発しないといけないようです

ともかく相変わらずTシャツ短パンクロックスの我々の装備で行くところではないので、ちょっとだけ歩いて引き返すことにしました


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こんな怖いことも書いてありますし!

 

羅臼に戻る途中、r87沿いに先日立ち寄ったような無料露天風呂があるというので覗いてみると
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今は時化で入れないそうです

この苔むしっぷりでは、いつなら入れるのか疑問ですが..

 

さて、続いてもう一度知床峠を越えて、今度は羅臼岳の西側、r93を行けるところまで行ってみることにします

こちらの方が先ほどより険しい道で、途中からは未舗装になるくらいなんですが、圧倒的に通行量が多いです

それも、レンタカーなどの観光客らしき人

 

知床五湖などの観光地は彼らに任せて、我々は奥へと進みました

最奥にはゲートがあり、車は入れないようになっていました

登山口と駐車場があり、意外に車が止まっています

何をしているのかなと思うと、カムイワッカ湯の滝に来た人々のようです
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見た目は緩やかな滝というか川なのですが、確かに手をいれると温かいです

温泉というほどではないけれど..

元気な人たちは飛び込んだりしていました

我々はへっぴり腰になりながら岩面を四つん這いになって上ったり下りたりするのが精一杯でしたが..

 

と、順番が前後しましたが、実はこのカムイワッカ湯の滝の方に来る前におもしろい寄り道をしていました
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最初通ったときから気にはなっていたんです

でもあまりにも国道沿いに自然にあるから通りすぎてしまって

今度は寄れました

鍵もかかっていないのでお邪魔させてもらうと..
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これは..!
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今まで見てきた中でも上位に食い込む廃の予感..!
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大きな観光ホテルなので見るところはたくさん、そして瓦解は起こっていないものの雰囲気は満点というまさに旬の廃
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そしてこれだけ魅力的な廃にも関わらず人の手がほとんど入っていないのはこの場所の辺鄙さ故でしょうか
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フロントに山積みにされていたこのホテルの公式パンフレットを片手に、当時に思いを馳せながら歩いていきます
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しばらくすると上の階から足音のようなものが聞こえてきます

廃探索中に他人の気配を感じたときは、大抵同業者か管理者のどちらかを想定するんですが、外を見ても車は停まってないしどうもどちらでもないような..

とにかく一通り探索はしたしちょっと怖くなったのでKとふたりで逃げ出しました

こう見えても小心者なのです

 

外に出て、このホテルについて調べると、どうやら数年前まで営業してたらしく

数年でここまで老朽化..?豪雪地帯だしそういうこともあるのか..?

と思いましたが、どうやら営業していた頃からボロボロだったらしく、廃墟ホテルとか心霊ホテルとか言われていたらしいです

それが本当に廃墟になったらそれは....

なんて、ね..

 

さて、話は戻って、コンビニとかがあるウトロの街に戻ってきました

17時過ぎですが日が沈みかけています

本当に東に来たんだなあと思いました

どうやらこのあたりからの日没は綺麗だそうなので、せっかくなので十数分待って日没を見ていくことにしました
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これ以上ない美しい日没でした

 

日没後時間がたつと暗くなってしまうので急いで宿に戻ります

今日の宿は知床国立公園羅臼温泉野営場(1泊300円/人)

先ほど通ったときにチェックインと最低限の設営は済ませてあるので、今からやるのは食事と温泉

暗くなる前に..と思ったのですが日没を見てたせいで結局暗くなって、おまけにめちゃくちゃ寒くなってきましたが、カセットコンロ×焼肉プレートのお手軽焼肉で乾杯!
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本格焼肉もいいけど、こうやって食べるお手軽焼肉は絶品です

 

温泉は、道路向かいにある熊の湯です

ここも有名な無料露天風呂で、地元のお爺様から外国人観光客までたくさんの人で賑わっていました

洗面器などの設備はあり、それで湯を汲んで体を洗うことができます

もちろん石鹸等は持ち込みです

 

それにしても、知床、本当に寒い!

北海道の9月を完全になめてました

この日ばかりは持ってる服を全部着て毛布とかシュラフとかを身体にぐるぐる巻いて寝ました

9月って言ったら東京ではまだまだ暑い時期なのに、外気温が7度とかで、薄手の長袖長ズボンくらいしか服を持ってきてない我々は毛布にくるまって震えるしかありませんでした

 

この日の移動
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移動距離 約250km(累計約2130km)

移動時間 約4時間半

 

観光ド定番の知床でやったことが廃探索と峠遊びというのもどうかとは思いますが楽しかったです

道東はどこに行ってもおもしろいと個人的には思っています

 

続く